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システム屋さんの忘備録

訪問ありがとうございます。中小企業の社内システム管理者向けWindows情報とまれに京阪神の情報も発信しています。

社内システム管理者の仕事 3

前回はユーザーからの問い合わせを記録する事などインシデント管理、サービスデスクについてお話ししました。このサービスデスクを支えるのが構成管理データベース(Configuration Management Database、CMDB)と呼ばれるITサービスを提供する上で必要な資産とその構成を管理するデータベースです。

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例えばドコモやauなどの直営店舗では、新規登録、機種変更、名義変更、料金などの精算処理などほとんどの事がワンストップで対応できます。その端末がアクセスするのがCMDBの一部になります。CMDBには社内システムの資産、構成、依存関係からパスワード一覧などをすぐにわかるように記録します。社内システム管理者はこのCMDBを常に最新の状態に維持管理する事も重要な業務です。

私の場合は、機器一覧表、ユーザー一覧表、完成図書(システム納品時)、保守履歴、サプライヤ情報、契約情報などから作成しました、ある程度出来ますとサービスデスクのインシデント管理DBとリレーションする事で対応がスピーディになりました。CMDBなどはこれでなければいけないというような定型があるわけではありませんので自分で改良を加えながら使いやすい形にすればいいと思います。重要なことは常に最新の状態に維持管理する事です。



中国検索大手「百度バイドゥ」製の日本語入力ソフト「バイドゥIME」

このようなソフトが自治体で使用されていたとは驚きです。リアルプレイヤーやキングソフトにバンドルされていたようです。このバンドルは無料ソフトをインストールするときに初期値では一緒にインストールされるようになっています。ジャバのアップデート時のマカフィー(現インテル社)も同様です。チェックを外せば良いのですが次へ次へと進む内にインストールされます。インストールされるとサーバーに情報を自動送信して1件あたり数十円がバンドル元に支払われます。100万件インストールされると数千万円が入ることになります。ジャバのようによく使うプログラムでは大金になります。

マカフィー02
  【チェックを外すとインストールしません】

社内システム管理者は会社のパソコンにインストールされているソフトは認識しているので定期的に不要なソフトが入ってないか見てもらいます。上場している法人はActive Directoryなどで権限をコントロールしてソフトを勝手にインストールできないようにしています。システム部員は定期的に不要なソフトが無いかどうか監視システムを使って確認しています。

マカフィー01

自治体のシステムに関する意識の低さがこのような事態を招いたと思います。パソコン操作を教えてくれるパソコン係はいるのでしょうが、システム管理者と言えるスキルがある人材がいないのでしょう。その原因は管理部門の責任者の能力と思われます。システム管理者がいても「節電でサーバールームのエアコンを止めろ」「サーバーがうるさいから防音のために通風口を塞げ」などと平気で指示ができる人たちがまだいるのです。

Windows XpからのWindows7への移行 2014

先日ある経営者から「なぜWindows8へ移行しないのか」との質問を受けました。システム管理者は社内にあるシステムの互換性やコスト削減のため最適な提案をします。色んな事を考慮して2014年現在でも法人の第一選択は圧倒的にWindows7になっています。
    【費用はかかりますがこんなサービスもあります】
パナソニックサービス
Windows7ですとCPUはCore i5クラスがお勧めです。第四世代になって落ち着いてきた所で流通在庫で第三世代が販売されている状況です。第三世代が安くなるはずですが為替や部品代の高騰で高止まり状況です。Core i3よりコストパフォーマンスがいいと思います。

予算を圧縮する方法の一つにCPUにもよりますが、DSP版を購入しHDDを入れ替えメモリを増すことで少しは安くXpから移行できます。HDDモードをAHCIで動作させることでスピードアップできます。この作業は時間と手間がかかるので人件費を加味して判断します。

社内システム管理者が経営者からよく聞かれ、悩まされる言葉
1.そんなにコストがかかるの
2.もっと安くならないか
3.君ができないのか(外注システム提案時に)
結局このような質問をするシステム関連の知識が無い経営者ほど高いコストを負担するようになってしまいます。安い機器はそれなりの性能しかなくユーザーの生産性、モチベーションに影響を与えます。最近のシステム機器の価格は市場原理で昔ほど差が無くなっています。

元旦からトラブル

元旦からサーバーにリモート接続が出来なくなりました。帰省の日程を変更して対応しました。年越ししてすぐにリモート接続して約1時間ほどメンテナンスをして再起動をかけたのですが再起動が完了しません。

ネットワーク系の故障は先ほどまで接続してましたのでサーバーの故障が考えられます。とにかく出張してサーバ本体の確認をしなくてはなりません。クライアントの責任者に連絡して最短でアポイントを取り訪問しました。通常新品のサーバーは契約にもよりますが365日サポート契約がありますのでメーカーに事前に事情を知らせておきます。

サーバーメンテナンス

訪問してみると原因はサーバーキーボードの上に荷物が置いてありキーを押した状態で再起動が途中で止まっていました。年末の大掃除の時に置いたようです。モニタは常時消えているので何となく置いたのでしょう。サーバーでこのケースは初めてで、キーボード回りには何も置かないように依頼してクローズしました。

事務所に設置したサーバーの扱いは「うるさい」ぐらいにしか思っていない会社もあります。仕事柄、事務所訪問した時や病院などのサーバーや端末の状態に目が行ってしまう事があるのですがファンにほこりが溜まってメンテナンスされていない機器も見られます。仕事柄「許せない状態です」が逆にきっちりメンテナンスしている所は気持ち良く感じます。

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