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システム屋さんの忘備録

訪問ありがとうございます。中小企業の社内システム管理者向けWindows情報とまれに京阪神の情報も発信しています。

Windows XpからのWindows7への移行 2014

先日ある経営者から「なぜWindows8へ移行しないのか」との質問を受けました。システム管理者は社内にあるシステムの互換性やコスト削減のため最適な提案をします。色んな事を考慮して2014年現在でも法人の第一選択は圧倒的にWindows7になっています。
    【費用はかかりますがこんなサービスもあります】
パナソニックサービス
Windows7ですとCPUはCore i5クラスがお勧めです。第四世代になって落ち着いてきた所で流通在庫で第三世代が販売されている状況です。第三世代が安くなるはずですが為替や部品代の高騰で高止まり状況です。Core i3よりコストパフォーマンスがいいと思います。

予算を圧縮する方法の一つにCPUにもよりますが、DSP版を購入しHDDを入れ替えメモリを増すことで少しは安くXpから移行できます。HDDモードをAHCIで動作させることでスピードアップできます。この作業は時間と手間がかかるので人件費を加味して判断します。

社内システム管理者が経営者からよく聞かれ、悩まされる言葉
1.そんなにコストがかかるの
2.もっと安くならないか
3.君ができないのか(外注システム提案時に)
結局このような質問をするシステム関連の知識が無い経営者ほど高いコストを負担するようになってしまいます。安い機器はそれなりの性能しかなくユーザーの生産性、モチベーションに影響を与えます。最近のシステム機器の価格は市場原理で昔ほど差が無くなっています。

そのままXpを使い続けたい

先日Windows Xpのサポートが2014年4月に終了するので端末のリプレイスを提案したところ、「そのままXpを使います」という答えが返ってきました。恐らく予算の問題、使い慣れた方が良い、機器を更新しない自治体がある、セキュリティ問題の経験(感染経験)が無いなどから判断したのでしょう。毎日のようにウイルス感染やセキュリティ問題に対応している私からは想像もつかない返事でした。

XPロゴ

Xpのサポート期限が過ぎれば、現在動作している各アプリケーションのXp向けのアップデートは行われません、またソフトウエア各社はXp向けのサポートチームを存続するようなムダはしませんのでOSのサポートが終わることはその上で動作しているソフトウエアのサポートも終わります。攻撃側から見ればさまざまなXP向けの ハッキング クラッキングツールが出回りますのでそのままXPを使い続けるリスクはさらに増加します。

システム開発が間に合わないまたはその他の事情でXp継続使用する場合は次のような対策があります。
1.セキュリティアプライアンスを導入し、Xpパソコンを順次入れ替えていく。
費用はかかりますが多くの企業で導入されています。※追記参照

2.社外とのメールやインターネットを使わないクローズ環境にする
自治体などでのシステムは社外に接続されいないタイプが多いです。USBメモリも禁止にすべきです。

3.メールサーバーなどでのウイルス対策の導入し、IPフィルタリングで訪問サイトを限定する
社内システム管理者、ネットワーク管理者に相談します。ゲートウエイの機器の交換になることもあります。

セキィリティ事故や個人情報漏洩が起きた時に、XPの継続使用は過失と判断されない事があります、最低限のセキュリティ対策は行いましょう。

※Windows7パソコンはいつまで販売されるのですか? との問い合わせを頂きます。すでにパッケージ版の販売は終了しました。残るはOEM版のみになっています。



【2013/11/18追記】
SCSK、Windows XPの継続利用を支援するセキュリティサービス 

2014年4月以降のサポート終了後も継続利用する必要のある企業や移行作業が間に合わない企業を支援するという。

SCSKは11月18日、「Windows XP保護ソリューション」の提供を開始した。マイクロソフトによるサポートが2014年4月に終了するが、Windows XPを継続利用する企業や新OSへの移行作業の間に合わない企業を支援するという。

 このソリューションではWindows XPのクライアントマシンが設置されているネットワークにIPS(不正侵入防止システム)を設置し、XPの脆弱性を突く外部からの攻撃をブロックするという。同社は利用企業のシステム環境に合わせたチューニングを行い、IPSの運用やセキュリティ監視のサービスも提供する。

 ソリューションメニューは、IPSによる攻撃防御の「HP TippingPoint IPS」が300万円から、IPSの運用やセキュリティ監視の「SCSK Global CSIRT/SOCサービス」が月額20万円からとなる。



【2014/1/8追記】
Windows XP 移行対策セミナー」開催のニュースを掲載。

 例えば、日本商工会議所との連携による、中堅中小企業を対象とした「Windows XP 移行対策セミナー」もそれらの施策のひとつだ。サポートが終了となる4月9日までに全国で20か所以上での開催を予定しているという。

 商工会議所との連携によって、日常的にITの話題とは縁がないような層にリーチできる。システム管理者不在でパソコンを使い続けているような現場では、毎日IT系のニュースサイトを開くことなど考えられず、この時期になっても、この事実を知らなかったり、あるいは知っていても、使えるパソコンを使い続けて何が悪いのかと思っている経営者も少なくないだろう。現場によっては見積書の発行から、受注管理、請求書のプリントまで、すべてExcelだけでやっているようなところもあるのだ。

 こうしたセミナーに出席して、じっくりと語られるXPを使い続けることのリスクを理解してもらえたとしても、彼らが知りたいことは、どうすれば安全にXPを使い続けられるのかということではないかという懸念もある。

周辺機器がXP非対応なったら入れ替えは進むのでは
 自宅でプライベートに使う家族のためのパソコンは最新機種に入れ替えても、不自由なく動いている業務に関するパソコンは、たとえそれが10年前のハードウェアとアプリケーションであったとしても、なかなか新しいものに入れ替えようとは思わないものだ。プリンタだって印刷ができる限りはインクを補充して使い続ける。むしろ、印刷できなくなって新たにプリンタを購入したら、XPがサポートされていないことがわかり、パソコン本体の買い換えを考えるといった順序かもしれない。OSよりも、XP用プリンタドライバの提供を各プリンタベンダーがとりやめたら、けっこうな騒ぎになるかもしれない。

 クルマは物理的に動く限り、車検さえ通るのなら、ずっと乗り続けることができる。賞味期限の切れた食料品は、それを食べると、もしかしたら腹をこわすかもしれない。クルマと食料品、そして、パソコンの違いはどこにあるのか。まずは、そういうことから徹底周知しなければならないだろう。

【2014/01/16】
Microsoft、OSサポート終了後もWindows XPに「Microsoft Security Essentials」を2015年7月14日まで提供。


Windows7 Professional 32bit版への移行は急ぎましょう。

今月になってWindows7 Professional 32bit版のパソコン価格がまた上がってきました。パッケージ版の販売が終了したことで残るはOEM版とDSP版のみになりました。OEM版というのはメーカー出荷時にインストールされるOSで、DSP版は、OEM製品のひとつで、パーツとセット(バンドル)の場合だけ購入が可能なOSです。CPU、メモリ、ハードディスクドライブ、マザーボード、DVD-R などのドライブ、拡張ボードなどで、DSP版 OSをインストールするPCに組み込んで使用します。

ウインドウズ7 ロゴ

Core i3クラス以上のCPUでしたらHDDとDSP版OSで再セットアップしてパソコンをWin7にて継続使用が可能ですがCeleronクラスでは買い替えた方がいいでしょう。自分でHDD入れ替えからセットアップ出来ない時は業者に依頼しますが部品代、OS代金、セットアップ費などを考えると結構な金額になります。このような作業は社内に情報システム部門がある法人に限られます。

情報システム部門では交換したPCは故障時の予備機(メール・ネットは禁止)として保存します。内部のメモリなど使える部品のみ保存する場合もあります。またリースが残っている場合はリース切れまで実機を置いておく事が必要です。

もうすでにパソコンの価格が上がってきていますが、遅くなるにつれてさらにダウングレード料、DSP版セットアップ料などの費用負担が増えると思われます。

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【2014/02/17】追記
コンシューマ向けWindows 7プレインストールPCは2014年10月まで販売
ProfessionalのOEM販売はその後も継続

 米Microsoftは2月14日、Windows 7プレインストールPCは今年10月まで販売可能であることを明らかにした。この日付はこれまで未定だった。

 14日に更新されたMicrosoftのライフサイクルサポートページの情報によれば、Windows 7 Home Basic/Home Premium/UltimateのプレインストールPC販売終了日は2014年10月31日。ただし、Windows 7 Professionalに関しては、終了日は未定となり、販売終了時期決定は先送りされた。パッケージ版のWindows 7については、すでに2013年10月31日付で販売が終了している。また、Windows 7のサポート終了日に変更はない。

 Windows 7 Professionalは主に企業で使用されていることから、Windows XPの轍を踏まないようにするため、Microsoftがどのような決定を下すのかに注目が集まりそうだ。

 プレインストール版販売終了日に注目が集まっていたのは、Microsoftが昨年末にOEM向けWindows 7出荷停止を誤って発表したからだ。当初は“人気のないWindows 8への移行を顧客に強制する動き”との臆測も呼んだが、後に「発表が誤って掲載された」として、後日改めて期限を設定するとしていた。今回、その販売終了日が発表されたことになる。

 今回の発表においてもWindows 7 Professionalの販売終了日発表は先送りされたが、Microsoftは販売終了日の少なくとも1年前までに日付を発表するとしている。

 なお、Windows 7のサポート期限終了日は、Service Pack 1がインストールされていれば2015年1月13日まで、延長サポートは2020年1月14日まで。2020年1月14日以降は、セキュリティーパッチを含め、いかなるアップデートも提供されないことになっている。




Windows7の販売が終了

10月18日の日本でのWindows 8.1の販売開始にともない、いよいよ2013年10月末でWindows 7のパッケージ製品の出荷が終了されます。残るは流通在庫、OEM版、DSP版、ダウングレード権の行使になります。現在の法人ユーザーはOEM版が主流ですので影響は少ないと思います。

将来OEM版の終了となるとWindows7の入手、インストールは手間がかかるようになり導入のコストアップになりますのでリプレイスは急いだ方がよさそうです。さてWindows 8.1 Proですが以前より法人向けを意識して作り込んでいるようですが各社の基幹システムが対応していないと結局 Windows7 32bit ベースに落ち着きます。Windows 8が最後の32bit OSになるかも知れません。すでにWindowsサーバーは64 bitになっています。

Win8 Pro

10月18日発売 パッケージ版 (参考価格)

Windows 8.1 Pro 25,800円
仕事にも遊びにもあらゆるニーズに応える全ての機能を搭載した最上位エディションです。Windows 8.1のすべての機能に加え、ドメイン参加による会社のネットワークへの接続、リモート デスクトップ、BitLocker を使ったドライブを暗号化によるデータ保護など、より強化された機能が搭載されています。

Windows 8.1   13,800円
一般のユーザーやご家庭向けのエディションです。使い慣れたデスクトップ画面に加えて、よく使う機能をスタート画面にまとめて、家族や友人、アプリやファイルにすばやくアクセスできるなど、より効率的に仕事でも遊びでも利用いただけます。

Windows 8.1 Pro Pack 12,800円
Windows 8.1 から Windows 8.1 Pro with Media Center へアップグレードいただけるエディションです。ドメイン参加による会社のネットワークへの接続、リモート デスクトップ、BitLocker を使ったドライブを暗号化によるデータ保護をはじめとする Windows 8.1 Pro のより強化された機能に加えて、Windows Media Center でテレビの視聴や録画も楽しむことができます。


互換性のチェックは → マイクロソフト Windows 8.1 互換性センター




業務用パソコンの価格 2013年8月

最近になってやっとSOHOや小規模企業のWindows XPのリプレイスが進んできました。法人向けではWindows7 Professional 32bitが従来のXPパソコンの後継になります。各メーカー機器の価格を見ると今年の前半より1~2万円程度上がっています。Home Editionは安いのですが、32bit版Professionalとなると価格が跳ね上がります。

デスクトップパソコン
お勧めは、Windows7 Professional 32bit、Core i5、4GBメモリというところでしょうか。XPとの互換性ではWindows7 Professional 32bitが一番です。周辺機器のドライバーも揃っています。一方64bit版では基幹系システムで互換性問題のある場合もあります、自社で開発したシステムなどはPG変更にコストがかかります。

ただでさえ自社システムでは来年度は消費税の変更があります、その上クライアント、サーバー(Windows2003server)などのリプレイスと社内システム管理者は忙しくなります。個人向けPCは安くなっていると言うより、スマホ、タブレットへの移行が急速に進んで価格が下落しています。Surface Pro の価格が海外のように下がれば欲しいのですが・・・
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