FC2ブログ

システム屋さんの忘備録

訪問ありがとうございます。中小企業の社内システム管理者向けWindows情報とまれに京阪神の情報も発信しています。

新年度に向けてパソコンの買い替え

テレビやネット広告でパソコンメーカーのCMが増えています、先日個人の方から「Windows 12が出るまで購入を待った方がいいですか?」と問い合わせがありました。

AIパソコン

Windows 12は現段階では発売されるかどうかわかりません、Windows 11 24H2の準備が進んでいるようですのでWindows 12の発売は年内には無いように思います。Windows がAI専用(NPU)プロセッサに対応してもCore UltraクラスのCPU、メモリ16GB以上が必要になり普及するのは数年先になります。一部のメーカーではAI専用のプロセッサ搭載パソコンとか言って販売していますがスマホの方が一歩先に進んでいます。

パソコンは欲しい、買い替えたいと思ったときが買い時です。大事な事はスペック、価格、保証内容などは吟味して選択します、そのあたりは近くにいる「パソコンに詳しい人」に使用目的などを伝え助言をもらうことをお勧めします。



2024年2月の Windows の情報

Windows 11ではセキュリティパッチの適用が97%で止まってしまいインストールに失敗する、回避策あり。
https://forest.watch.impress.co.jp/docs/news/1571686.html

Windows 10 ではWindows 11 23H2への強制アップグレード開始
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20240227-2893315/

Windows 11プレビュー版がWi-Fi 7をサポート
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20240227-2893599/

リモートサポートの難敵

リモートサポートの普及でほとんどの問題はリモートにて解決できるようになりました、しかしリモートでは原因の特定や解決できない難敵があります、それは無線マウス、無線キーボードです。パソコンがフリーズする入力反応が遅い等の問い合わせがあるとパソコンの点検を行います、リモートにて問題は無いと判断しますがしばらくすると同じユーザーからパソコンがおかしいと問い合わせがあります。
mouse-wireless

定期的なオンサイト保守にて訪問し対象パソコンを確認すると、無線マウス、無線キーボードの電池残量が無かったり、メンテナンス不足で動作が不安定になっているケースが目立ちます。有線デバイスへの切り替えで現象が発生しなくなります。

サーバー等のコンソール操作では通常有線デバイスを使用します、少しでもリスクを低減するためです。業務使用のデスクトップパソコンでは無線デバイスは使用しないようにお願いしています。無線マウスはノートパソコンなどでニーズが高いのでメンテナンスをしっかりするようにしましょう。

パソコンに詳しい方ならすぐに切り分けができるのですが初心者ユーザーには原因がわかりません、そのようなユーザーほど無線デバイスを使用したがります、会社では様々なルーするがありますので無線デバイス使用について記載して頂けたら社内システム管理者の業務低減に繋がると思います。

急に増えたDKIMなどのメール関連の問い合わせ

メールソフトシェアNO.1のGmailがメール送信者のガイドラインの更新をしました。それに伴って今日からそのルールが適用されます。今まで届いていたメルマガなどが設定を正しくしないとGmail側ではじかれる事になります。このガイドラインの更新以来、システム会社には通販会社などから問い合わせが激増しています。特にレンタルサーバーがDKIM、DMARC未対応のケースが多く対応サーバーへの乗換などが発生していました。

企業・団体に対してDMARC対応を要請
急にに増えたDKIMなどのメール関連の問い合わせ
クリックで拡大 参考サイト

2023年2月、経済産業省、警察庁、総務省は上図のようにクレジットカード会社などに対しDMARC対応を要請しました。DMARC導入にあたってはなりすましメールの受信拒否(削除)を行うポリシー(Reject)での運用を行うことを求めるものです。ただこのような情報が会社によっては「メールが届けばよい」との認識で放置されてきましたがGoogleが動いたことで一気に進みました。国内大手のさくらインターネットも2024年1月31日にDKIM、DMARCにかけこみで対応しました。

Amazon、楽天、ヤフーなど大手通販会社では大量メール配信をするので以前より対応しておりましたが、中小のメルマガ送信者は今回あわてて対応しています。DKIM、DMARCは難しいように思われますがDNSサーバーに設定を入れるだけの作業ですので数分で対応可能になります。やはりGoogleが動くと振り回されるインターネット界、インターネット界の盟主は今なおGoogleであることが示されたように思えます。

Windows 11の推奨メモリは16GB

Windows 10が来年10月までと期限が迫ってきて会社でのWindows 11への移行がこれから本格的になります。64bit OSですのでメモリ使用量を調べてみると基幹システムとの併用、グラフィックボード非搭載のパソコンでは16GBのメモリが安定動作には必要と思われます。

メモリ増設

パソコンメーカーも即納タイプでWindows 11 Pro、メモリ16GB、500GB SSDが標準になってきました。メモリ増によりコストも上がっており会社によってはWindows 10の過去バージョンしか動作しない業務用アプリケーションもあるため来年度の予算には対策費を見込んでおきましょう。社内システム管理者は大変でしょうがセキュリティはWindows 10より堅牢ですのでは業務使用のアプリケーションとの互換性調査が済み次第、移行計画を作成または移行を実行ます。

安定性が求められるWindows server 2019、Windows server 2022はWindows 10ベースで作成されています。多くの方に使用され修正を繰り返してきたOSは安定しています。Windows 11ベースのサーバーがいつ登場するのか、スキップしてWindows 12ベースになるのか気になるところですがAWS、Azure、GCPなどへのクラウド移行が増えた中でもオンプレミス環境も健在ですので安定した互換性の高いサーバーOSの登場を願っております。

2024年の年始は平穏?

今年の年末年始はトラブルも無く平穏に過ごせました。機器のメンテナンスの他にユーザーからの問い合わせ内容をデータベースにしたサービスデスクの未解決インシデントの調査をしていました。そこに元旦に大きな揺れがあり能登半島の大地震、阪神間でも大きく揺れました。そして二日には羽田で航空機事故と大変な新年スタートとなりました。早朝メンテナンスの合間に毎朝ブログ閲覧していますがいつものように更新されていたので安心しています。

能登半島地震 朝日デジタル

なんとか安全に過ごせたことに感謝しながら今年は好きなパソコンいじり、スマホの勉強を進めていきます。中でもスマホはシステム管理者の取って必須の知識になってきました。会社でもAndroid、iPhoneの操作マニュアルを作成する機会が増えています。ネットワーク系はOSを選びませんので基礎知識があると役に立ちます勉強されることをお勧めします。

阪神大震災の時は若かったのでそれほど苦にはならなかったのですが、歳を取ってからの被災のつらさは想像するだけでも心が痛みます、年齢を重ねるにつれ棲家の変更はできなくなります、なんとか復旧される事を願っております。
月別アーカイブ