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システム屋さんの忘備録

訪問ありがとうございます。中小企業の社内システム管理者向けWindows情報とまれに京阪神の情報も発信しています。

Microsoft Office 2007のサポート終了とメールソフト

Office 2007ユーザーからの問い合わせが増えました。今年の10月にサポート終了します。更新時に問題になる事があります。一つ目はメールソフトの問題です。XP時代からMicrosoft Outlook Express を利用していた企業で先日サポート切れになったWindows live mailの利用者の移行です。移行先はoutlook 2016、Thunderbird、クラウド系のGmail、Office365などがあります。操作性が大きく変わるクラウド系への移行は嫌がる方もいますが今後の事を考慮するとクラウド系が事業継続性からもお勧めです。HDDが壊れてもメールデータが保護されるからです。

二つ目はどのOfficeにするかです。企業では少し高いですがボリュームライセンスを利用しています。ライセンス当たり1万円ほど高くなりますがシステム管理者は資産管理が楽になります。更新後はOffice Home & Business 2016パッケージ版、office365、ボリュームライセンス版のどれかになります。

Offcie2007


未だに2003形式のファイルで運用している会社が多い用ですので2007形式移行に変更するようにしましょう。フリーズも減りますし色々なメリットがあります。

Outlook2007からoutlook2016への移行
http://www.fmworld.net/cs/azbyclub/qanavi/jsp/qacontents.jsp?PID=2310-8545

Windows live mailからoutlook2016への移行
(より詳しいブログへリンクしています)
古いPCにはWindows live mail、新しいPCにoutlook2016の場合
【アドレス帳】
https://www.ikt-s.com/windows-live-mail-outlook2016/
文字化けに注意します。

【メールデータ】
https://www.ikt-s.com/live-mail-end-of-support/
※他にも方法はありますがこのブログが詳しく説明されています。

【アカウント】
アカウントは手動で設定します。

2017 年 7月のウインドウズアップデート

2017 年 7月のマイクロソフト セキュリティ情報の概要(今年4月からDB方式になっています)
マイクロソフト セキュリティ情報のガイド

Windows 10以前のバージョンでは未だにワナクライが猛威を振るっていますのでWindows Updateは必ず適用するようにしましょう。
今月もWindows 10 バージョン 「1703」では500MB以上の更新です。Windows 10になって更新エラーの頻度は低くなりました。Windows Server 2012 R2、Windows 2012 serverも問題なく更新できました。Office2007のサポート期間が2017年10月10日までになっています。クラウド版のOffice365かパッケージ版のoffice2016への更新が必要です。
Windows 10では最新版の Creators Update バージョン 「1703」の適用をお勧めします。
このWindows 10 Creators Update は1GBを超えるデータ量でパソコンの性能によりますが更新には1時間以上かかります。また管理者がよく使うリモートデスクトップでのアップデートはできませんので社内管理者はユーザー向けマニュアルなどを作成する必要があります。なかなかWindows 10 Creators Update がアップデート出来ない場合はこちらから手動で更新ができます。

ウインドウズアップデートがうまく行かない時の第一選択肢はこちらです
Windows Update の修復 20170306
http://capacitor.blog.fc2.com/blog-entry-315.html

Windows 10ではプロダクトキー不要でWindows 10 のダウンロード(PC への Windows 10 のインストールをご希望ですか?)からOSの修復インストール(OSの入れ直し)で解決できます。ファイルやソフトはそのままで問題を解決できます。上記のツールなどで回復できないときはこれで解決しています。

Windows Update のコンポーネントをリセットする方法(Fix It)
https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/971058
※シャットダウン時に「シャットダウンボタンに「更新プログラムをインストールしてから、コンピュータをシャットダウンします」といつまでも表示される場合などはこちらです。

【Windows 7 Professional 32bit】
2017-07 x86 ベース システム用 Windows 7 向けセキュリティ マンスリー品質ロールアップ (KB4025341)
悪意のあるソフトウェアの削除ツール - 2017 年 7 月 (KB890830)
Microsoft Office Excel 2007 (KB3191894) のセキュリティ更新プログラム
Microsoft Office 2007 suites (KB3213640) のセキュリティ更新プログラム
Microsoft Office Compatibility Pack Service Pack 3 (KB3191897) のセキュリティ更新プログラム

【Windows 10 64bit】
2017-07 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 1703 の累積更新プログラム (KB4025342) 784.1MB、569.1MBあります。
その他Office関連

Windows 7 Professional 32bitからWindows 10への移行

企業からランサムウエア出現によってセキュリティの高いWindows 10への移行依頼が増えましたが移行には色々な落とし穴があります。パソコンのマザーボードのチップセットの確認をしなければいけません。Windows 10では2013年6月以降、インテル® HD グラフィックス 4200以降は32bit版には対応していません。インストールは可能ですがフリーズが頻発します。

移行方法としてはそのままWindows 10 32bitへ移行するか、クリーンインストールでWindows 10 64bitに移行するかになります。前者は時間や手間が省けますが後者では一から会社で使用しているソフトの入れ直しが必要になります。また中小企業でよく使用されているWindows Live Mailなどはサポート終了でインストールすらできません。会社としては標準メールソフトの変更かGmailなどのクラウドサービスへの移行になります。Office2007を利用している場合サポートが切れますのでOffice Home & Business 2016への移行になります。その他にOffice365のようなクラウドサービスがあります。その場合メールソフトはOutlookへの移行が可能です。
サポート期限
鈴木淳也の「Windowsフロントライン」:WannaCryをきっかけにWindows 7から10への移行が加速する?より ITmedia

¥27,864 (税込)がWindows 10 Pro の価格です
¥37,584 (税込)がOffice Home & Business 2016 の価格です
¥ 6,000 (税込)Windows 10 32bitでのフリーズ対策ビデオカードの価格
その他に自分で出来ない場合は人件費がかかります、約3時間の作業になります。
Windows 10 64bitでは大抵の32bitソフトは問題無く動作しますので今後の事も考慮して本体のリプレイスも選択肢になります。どちらにしても結構なコストがかかりますので台数の多いシステム管理者はしっかり予算を確保する必要があります。
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