ハードディスクは消耗品
社内システム管理者をやっていた時の事です。機械は故障する物ですが中でも一番多いのがハードディスクの故障でした。平均月間4~5台(端末400台中の)ぐらい発生していました。現象はパソコンが起動しないからファイルが開かない、開くのが遅い、保存できないなどさまざまです。システム担当者は「ハードディスクは消耗品」という意識が強いのですが、ユーザーは永久に使える物だと思っています。

「ファイルが開かないので見に来てくれないか」とお呼び出しです。「急ぎますか」と言うと、「10時までに得意先へ送付しなければいけないから」と焦っている様子です。席に行ってみると先ほどの「急ぎますか」の質問にお怒りのご様子です。早速管理者権限でログインし、チェックディスクというコマンドを打ちます。「エラーがあるため実行できません・・・」と表示され、ユーザーに「故障です、データは復旧できるかどうかわかりません」と宣告します。ここで期待を持たせるようなコメントを言うとあとで痛い目に何度もあっていますので、最悪を伝えるようにします。修復コマンドを実行しても数時間かかるのでとても10時までには間に合いません。「パソコンは情報システム部でお預かりします、修理ができればお知らせします」と言って配線を外し本体を持ってさっさと引き上げます。別の部員が代替機を設置しに来ます。あとで部員に聞けば「相当怒っていましたよ」と言い「いつものように説明しておきました」と日常業務的な答えでした。

このケースの場合は、chkdsk /r コマンドで修復できましが、新しいハードディスクにコピー、ディスクを交換して修理完了です。ご家庭で使うには修復してそのままで良いかもしれませんが企業では一度エラーの発生したディスクは交換します。一度エラーの出たディスクはまたエラーが出やすい傾向があります。ディスクを交換するに方針を変えてからは再び故障する確率が下がりました。やはりハードディスクは消耗品なんですね。
究極のバックアップ・おすすめハードディスクコピー機
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自分のブログに足跡があったのと、
システム管理者関係の内容ということで、
お邪魔させていただきました!
ユーザー側からすると、パソコンは使えてて当然で、
トラブルが起きると、機嫌が悪くなる方もいらっしゃいますよね。。
ユーザーとシステム管理者(情報システム部)の
知識と考え方の違いってけっこう悩ましいものです。
一応どちらの立場もわかるようにして、
うまくバランスを取れるように考えていかなくては思います。