2013年04月15日
Windows Update後にエラーが発生する問題でMicrosoftが削除呼びかけ

4月10日に配信された「Windows Update」のうち、「カーネルモードドライバーの脆弱性により、特権が昇格される」という不具合を修正するための更新プログラム(2823324)の問題により、システムエラーが発生するケースがあるとのことで、Microsoftが該当する更新プログラムの削除を呼びかけています。
2823324 のセキュリティ更新プログラムをインストールした後 Windows 7 では、イベント ID 55 または Stop 0xc000021a エラーが表示します。
【Microsoft対処方法のページ】
http://support.microsoft.com/kb/2839011/ja日本マイクロソフトの情報
問題が見つかったパッチは、セキュリティ情報「MS13-036」で提供した「セキュリティ更新プログラム KB2823324」。該当のパッチはWindows Vista/Server 2008/7/2008 R2に提供されたので、これらのWindowsを使用しているパソコンでは、不具合が発生する恐れがある。Windows XP/Server 2003/8/Server 2012/RTには、該当のパッチは提供されていないので影響を受けない。
KB2823324のパッチを適用したWindows Vista/Server 2008/7/2008 R2では、Windowsが起動しなくなる恐れがある。また、カスペルスキーのウイルス対策ソフト「Anti-Virus for Windows Workstations/Server」などを利用している場合には、それらのソフトのライセンスが無効になったり、OSの起動時にチェックディスク(chkdsk)が勝手に実行されたりする場合があるという。
このため日本マイクロソフトでは、KB2823324のパッチを適用したWindows Vista/Server 2008/7/2008 R2のユーザーに対して、同パッチをアンインストールするよう勧めている。
具体的には、Windowsの「コントロールパネル」から「プログラム」を選択。「インストールされた更新プログラムを表示」を選んで表示されるプログラム一覧から、「Microsoft Windows(KB2823324)のセキュリティ更新プログラム」を選択してアンインストールする。
今回のパッチが原因でパソコンが起動しなくなった場合には、「システム回復オプション」で起動し、「システムの復元」を使ってパッチ適用前の状態に戻すか、コマンドプロンプト上で該当のパッチを削除する。これらの具体的な手順は、同社が公開する「サポート技術情報2839011」に記載されている。
同社では、今回の問題について調査中。調査が終了次第、問題を修正したパッチの再リリースなどを予定しているという。
- 関連記事
-