新入社員研修の真っ最中の時期です、先日ある経営者から「○○君を社内システム管理者に考えているんだけどどうだろうか」という質問を受けました。会社もある程度の規模になってくると将来を考えて色々考える物です。中規模企業の約65%がITに詳しい人材が不足しているというアンケート結果がありますのでよくある相談と言うことになります。
結論から言うと、パソコンやプログラムに詳しいだけでは社内システム管理者は務まりません。社内システム管理者に任命すると言うことは経理で言えば実印を預ける行為と同じになります。社内情報全てへのアクセス権があり自由に設定変更できる立場になります。そのようなことから大手企業では社員給与、役員報酬、人物評価、資金情報などを閲覧しても問題の無い自社の関連法令に精通した知識を持った役員または役員候補の方が着任するケースが多いようです。IT企業では代表が管理者という会社が多いようです。パソコンに詳しい方はまずは総務、業務課など管理部門で兼任パソコン係からのスタートがいいと思います。ここでユーザーとのコミュニケーションを学びます。

社内システム管理者は常に経営者と良好なコミュニケーションが出来ることが必須です。機能する人材になるにはITに関して総合的な広い知識と経験、マネジメント能力、税務、関連法令、自社の業務内容などに精通する必要があります。
2000年半ばからシステム管理は外部委託を多用するようになりました、人気のマルチベンダー保守はワンストップで保守サービスを提供してくれます。また社内システム部門を別法人にしトップに親会社の役員クラスが着任するケースが多く見受けられます。IT関連企業以外では自社にシステム管理部署を設置するケースは減っています。
社内システム管理者向けお勧めの資格(取得する必要はありませんが理解が必要です)
Information Technology Infrastructure Library
情報処理安全確保支援士試験(情報セキュリティスペシャリスト)
プロジェクトマネージャ試験
システム監査技術者試験
ネットワークスペシャリスト試験/Cisco系資格
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