
「共有情報が見えたり見えなくなったりするのですが」どうしてでしょうか?とよく聞かれます。
ワークグループ環境では共有しているパソコンが時々見えなくなる事があります。Windowsでネットワーク管理は通常ワークグループかドメインかのどちらかです。ワークグループではマスタブラウザというブラウズリスト管理するパソコンからブラウズリストを取得して表示するのですが、そのパソコンがダウンしている時はブラウザリストをどこに問い合わせれば良いのか分からなくなり共有情報が見えなくなります。しばらくすると他のパソコンがマスタブラウザになるためにブラウズリストを取得し、再び共有情報の閲覧が可能になります。ワークグループはパソコン20台前後までは管理が容易でいいのですが、それ以上ですとActive Directoryサービスを使い専用のドメインサーバーの設置をお勧めしています。

対処方法として、サーバーが無い場合は一番長時間稼働しているパソコンをマスタブラウザに変更することでより安定した共有環境が得られます。
マスタブラウザのルールの概要は次の通りです。
1.パソコンを購入した時点では「Auto」になっている。
2.Xp → Vista → Win7が優先される
3.レジストリで強制的に指定したパソコンをマスタブラウザにできる。
設定(レジストリエディタを起動)HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentConrolSet\Services\Browser\Parameters
IsDomainMaster FALSEからTRUEに変更(マスタブラウザ固定)
IsDomainMasterが存在しない場合は、文字列値として新規作成します。(Win7以降)

マスタブラウザパソコンは一番先に起動して最後にシャットダウンすると
ネットワークは安定します。
Windows7での文字列値として新規作成方法は以下の通りです。
1.レジストリエディタを起動しHKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentConrolSet\Services\Browser\Parametersを開きます。
2.Parametersを右クリックして下図のように新規作成し上図の様に入力します。再起動して設定完了です。

IsDomainMaster パラメータの情報
設定が 1 のときは、このパラメータにより、マスタ ブラウザとして選択される見込みが高くなるような優先度が提供されます。ブラウザ サーバーはドメイン マスタ ブラウザにはなることがきません。この値は、Yes/No、True/False、または 1/0 のいずれかで指定できます。
MaintainServerList
設定が NO のときは、このサーバーはブラウズ サーバーではありません。
設定が YES のときは、このサーバーはブラウズ サーバーになります。
設定が AUTO のときは、マスタ ブラウザの要請がある場合には、このサーバーはブラウズ マスタになります。
Windows server 2008以降は「サービス」のComputer Browserが初期値で無効になっています。
ワークグループで使う時は自動に設定し「サービス」の開始をします。キーワード
ワークグループ パソコンが表示されない
共有パソコン 表示されない
ワークグループのコンピュータが表示されない
【2016/09/09追記】
マスタブラウザ(マスターブラウザ)は1台とは限りません、先日3台のネットワークがありました。
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