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システム屋さんの忘備録

訪問ありがとうございます。中小企業の社内システム管理者向けWindows情報とまれに京阪神の情報も発信しています。

Z世代の新入社員と社内システム

新年度が始まって一週間ほど経ちますが、毎年この時期になると、出社しなくなった新入社員の情報が聞こえてくることがあります。社内システム管理者としては、せっかく準備したのに残念な気持ちになります。

出社拒否

Z世代と呼ばれる14歳~28歳の方々は、SNS等で情報をリアルタイムに共有するため、行動も早いです。彼らがスムーズに業務に適応し、定着するためには、社内システム管理者による事前準備と、Z世代の特性に合わせた研修が重要です。


1. 事前準備

アカウント作成
  新入社員のアカウントを作成し、必要な権限を設定します。
  パスワード管理ルールを明確に伝えます。

PC・デバイス準備
  新入社員に使用するPCやデバイスを準備し、必要なソフトウェアをインストールします。
  セキュリティ対策を施し、安全な利用環境を整えます。

システム利用マニュアル
  分かりやすく簡潔な利用マニュアルを用意します。(動画も有効です)


2. 研修

社内システムの概要
  システムの目的、機能、構成などを説明し、利用における注意点や相談窓口を伝えます。

トラブル対応
  よくあるトラブルとその対応方法を説明し、トラブル発生時の連絡先とエスカレーションフローを明確にします。

セキュリティ研修
  パスワード管理、情報漏洩防止、マルウェア対策など、情報セキュリティに関する知識を習得させ、セキュリティ意識を高めます。


3. Z世代への配慮

スマートフォンやSNSを活用した情報共有
  Z世代はスマートフォンやSNSを使い慣れているため、研修資料や社内情報をこれらのツールで共有するのも有効です。

双方向のコミュニケーション
  一方的な説明ではなく、質疑応答やグループワークなどを取り入れ、双方向のコミュニケーションを促進します。

短時間で理解できるコンテンツ
  Z世代は集中力が短い傾向があるため、研修内容は短時間で理解できる内容にまとめ、動画や画像を活用します。


Z世代の新入社員がスムーズに業務に適応し、定着するためには、社内システム管理者による事前準備と、Z世代の特性に合わせた研修が重要です。上記のポイントを参考に、効果的な onboarding プログラムを構築しましょう。

2024年新年度がはじまりました

2024年新年度がはじまりました。オフィス街では、真新しいスーツを着たフレッシュな若者たちが目立つようになりました。今週は入社式や入学式など、新たな環境へのスタートを切る人が多い週です。一方、社内システム管理者は、新入社員のためのデバイスセットアップ、ユーザー登録、各種設定など、総務と連携して準備に追われています。新人が気持ちよく新しい環境を迎えられるよう、しっかり準備を進めています。具体的には、使用方法マニュアルの更新、ライセンスの追加・更新、勉強会の資料作成などを行っています。

2024新入社員

今期はWindows 10からWindows 11への移行時期です

それに合わせて、先日Microsoftから、システム要件を満たしているパソコンでサインイン時にWindows 11アップグレードを促すメッセージがWindows 10に追加されました。年間計画に沿って、メモリの追加やHDDのSSD化も含めて実行していきます。企業で安定してWindows 11を使用するには、メモリ16GB以上を推奨しています。

1月から3月は勝負の時期

毎年1月から3月までは、様々な選抜が行われ、合格・不合格によって人生が大きく変わる時期です。準備次第で結果が変わるのは仕事でも同じです。段取り八分、仕事二分の気持ちで、しっかりと取り組んでいきましょう。

年齢を重ねると変化への対応が難しくなります、今年は2024年問題、働き方改革、値上げ、賃上げ、今までの当たり前が通用しなくなる事を意識しましょう。

IT業界のトレンドキーワードに隠された思惑

システム関連の仕事を始めて30年以上経ちます。システム関連ではいつまで経っても学ぶことばかりで、時代に遅れないように常に努力しています。今やシステム無しに業務継続はできない状況になっています。

ファッションと同じように、流行りのワードを使うとなんとなく優越感を感じるのでしょうか。特に経営層はよく使います。社内システム管理者の中には、「上司からDXしなさいと言われましたがどうしたらいいでしょうか」と困っている方もいました。社内に「DX推進課」などを設置する会社もありましたが、今はすでに解体されています。
営業タブレット
DXはシステム業界浮揚対策として利用されたように思います。システム営業では「とにかくDXワードを使え」などと指示をして営業展開をします。金融機関のDX融資、IT補助金など様々な施策が行われていますが、景気浮揚対策の一部と捉えています。しかし現場では、従来から使用しているシステムから変更することはオペレーションの変更など生産性の低下が発生し、新システム入れ替え後に後悔するケースも少なくありません。ある業界では、システムへの過剰投資で会社が終わってしまうケースもありました。

2010年頃盛んに使われたクラウドも、落ち着いて考えたらクラウドは向き不向きのシステムがあることに気づき、次にはハイブリッドクラウド、今ではオンプレミスでもいいのでは無いかと言う時代になっています。自動車業界のEVシフトのように見えます。自社システムのクラウド化にはコストがかかる上に、セキュリティ対策、冗長化、運用保守費などを入れるとそれなりの会社規模が必要です。身の丈にあったシステムで継続して利益を出すことが大切だと思います。

価格改定、値上げばかり

価格改定や値上げが相次いでいることは、多くの企業や個人にとって気になる問題ですね。特にシステム関連のサブスクリプションやライセンス料が増加していることは、経営者やシステム管理者にとって重要な課題です。

2023年11月からWordやExcel・TeamsなどのMicrosoft 365製品との連携が可能なCopilot for Microsoft 365の提供が開始されました、年間45,000円とかなり高価です、エクセルなどは関数を覚える必要も無く質問を繰り返していくと思い通りのシートが完成します。AI(人工知能)は、今やビジネスや日常生活で広く活用されています。、昔はソロバン、次の世代は電卓、その次はパソコン、今やAIは次世代のツールとして、大学生からビジネスプロフェッショナルまで幅広く活用されています。AIを利用する知識を試すAI検定もできています。

AIイラスト
AIが作成したAIのイラスト

Google Workspaceユーザー向けには昨年12月から「Gemini Business アドオン」が提供され価格は、年間27,120円、Gemini Enterprise は40,800円、これから必須になりつつあるAI利用料、今後無料版の範囲が狭められいつか価格改定が待ち受けると思うとシステム使用コストは増えるばかりです。

価格改定への対応
システム使用コストを抑えるためには、価格改定に対して適切な戦略を立てる必要があります。AI利用料やGemini Business アドオンなど、今後の価格変動に備えて戦略的な選択を検討することが重要です。価格改定には慎重な対応が求められますが、適切なツールや戦略を活用することで、システムの効率性を向上させつつ、コストを最適化することを目指しましょう。

新年度に向けてパソコンの買い替え

テレビやネット広告でパソコンメーカーのCMが増えています、先日個人の方から「Windows 12が出るまで購入を待った方がいいですか?」と問い合わせがありました。

AIパソコン

Windows 12は現段階では発売されるかどうかわかりません、Windows 11 24H2の準備が進んでいるようですのでWindows 12の発売は年内には無いように思います。Windows がAI専用(NPU)プロセッサに対応してもCore UltraクラスのCPU、メモリ16GB以上が必要になり普及するのは数年先になります。一部のメーカーではAI専用のプロセッサ搭載パソコンとか言って販売していますがスマホの方が一歩先に進んでいます。

パソコンは欲しい、買い替えたいと思ったときが買い時です。大事な事はスペック、価格、保証内容などは吟味して選択します、そのあたりは近くにいる「パソコンに詳しい人」に使用目的などを伝え助言をもらうことをお勧めします。



2024年2月の Windows の情報

Windows 11ではセキュリティパッチの適用が97%で止まってしまいインストールに失敗する、回避策あり。
https://forest.watch.impress.co.jp/docs/news/1571686.html

Windows 10 ではWindows 11 23H2への強制アップグレード開始
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20240227-2893315/

Windows 11プレビュー版がWi-Fi 7をサポート
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20240227-2893599/
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