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システム屋さんの忘備録

訪問ありがとうございます。中小企業の社内システム管理者向けWindows情報とまれに京阪神の情報も発信しています。

ランサムウエアWannaCrypt

ランサムウエア(身代金要求ソフト)の被害が拡大しているようです、感染しないのがベストですが業務遂行上仕方なく感染する場合があります。怪しいメールやアプリを特定することは困難ですし、Free Wi-Fi接続も不信な接続先を見極めるのも相当の知識が必要ですので感染してもいいように備える時代と言えます。対策として一手間かかりますができる限りデータなどのバックアップを取ってPCが壊れてもいいような状態を常に取ることをお勧めします。なおWindows付属のWindows Defender は、この脅威を検出して削除します。

ランサムウエアWannaCrypt

【Microsoftさんの引用】
対策: MS17-010 の適用
このマルウェアはメールなどのソーシャル エンジニアリング手法を使い拡散を狙います。また、CVE-2017-0145 を悪用し細工したパケットを SMB サーバーに送ることで拡散します。このランサムウェアは 2017 年 3 月に修正された SMB v1 の脆弱性 (MS17-010) を利用するため、お使いのコンピューターが最新のセキュリティ更新プログラムをインストール済みであることを確認してください。

Microsoft Windows SMB サーバー用のセキュリティ更新プログラム (4013389)
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/security/ms17-010.aspx

また、お客様の影響の大きさを考慮し、すでにサポートが終了している Windows XP, Windows 8 および Windows Server 2003 についても例外的にセキュリティ更新プログラムを公開しています。
http://www.catalog.update.microsoft.com/Search.aspx?q=KB4012598

なお、現時点では WannaCrypt で使用されている悪用コードは Windows 10 には無効であることを確認しています。

このMSさんのガイダンスの全文はこちら
https://blogs.technet.microsoft.com/jpsecurity/2017/05/14/ransomware-wannacrypt-customer-guidance/

2017 年 5月のウインドウズアップデート

2017 年 5月のマイクロソフト セキュリティ情報の概要(今年4月からDB方式になっています)
マイクロソフト セキュリティ情報のガイド

Office2007のサポート期間が2017年10月10日までになっています。ここ数ヶ月こまめに更新されています。現在の稼働PC数情報の取得ををしていると思います。Windows 10では最新版の Creators Update バージョン 「1703」の適用をお勧めします。
Windows 10 Creators Update は1GBを超えるデータ量でパソコンの性能によりますが更新には30分前後はかかります。管理者がよく使うリモートでのアップデートはできませんので社内管理者はユーザー向けマニュアルなどを作成する必要があります。なかなかWindows 10 Creators Update がアップデート出来ない場合はこちらから手動で更新ができます。

ウインドウズアップデートがうまく行かない時の第一選択肢はこちらです
Windows Update の修復 20170306
http://capacitor.blog.fc2.com/blog-entry-315.html

Windows 10ではプロダクトキー不要でWindows 10 のダウンロード(PC への Windows 10 のインストールをご希望ですか?)からOSの修復インストール(OSの入れ直し)で解決できます。ファイルやソフトはそのままで問題を解決できます。上記のツールなどで回復できないときはこれで解決しています。

Windows Update のコンポーネントをリセットする方法(Fix It)
https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/971058
※シャットダウン時に「シャットダウンボタンに「更新プログラムをインストールしてから、コンピュータをシャットダウンします」といつまでも表示される場合などはこちらです。

【Windows 7 Professional 32bit】 最新版に更新 2017/06/14
Microsoft Silverlight のセキュリティ更新プログラム (KB4023307)
悪意のあるソフトウェアの削除ツール - 2017 年 6 月 (KB890830)
2017-06 x86 ベース システム用 Windows 7 向けセキュリティ マンスリー品質ロールアップ (KB4022719)
Windows 7 用 Microsoft .NET Framework 4.7 (KB3186497)
Microsoft .NET Framework 4.7 アップグレード言語パック (KB3186499)
Microsoft Office 2007 suites (KB3203436)
Microsoft Office PowerPoint 2007 (KB3127888)
Microsoft Office 2007 suites (KB3191837)
Microsoft Office 2007 suites (KB3191828)
Microsoft Office Compatibility Pack Service Pack 3 (KB3203438)
Microsoft Office Word 2007 (KB3203441)
Microsoft Office Outlook 2007 (KB3191898)
Microsoft Office 2007 suites (KB3118304)

【Windows 10 64bit】
2017-06 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 1703 更新プログラム (KB4022405)
2017-06 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 1703 セキュリティ更新プログラム (Adobe Flash Player 対応) (KB4022730)

Windows 7からWindows 10への移行が増えています

ここ数ヶ月クライアント先のWindows 10への移行が増えいています。ご存知の通りWindows 10では64bitが標準になっています。そのため基幹システムの関係でWindows 7 Professional 32bitを利用している企業では注意が必要です。最近のマザーボードのIntelグラフィックチップは32bit非対応ですのでそのまま使用するとフリーズが頻発します。
一方Windows 10 64bit上での32bitソフトウエアの動作は安定していますので大抵のソフトは問題無く稼働します。Windows 7 時代より改善されています。
Windows 10の初期バージョン1507
【Intelラフィックス製品一覧表↓↓↓】
対応オペレーティング・システムインテル®グラフィックス製品について

Windows 10の初期バージョン「1507」のサポートが今日、5月9日に終了します。Windows Updateなどのセキュリティ更新などのサポートも終了します。
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4015562/windows-10-version-1507-will-no-longer-receive-security-updates
この初期バージョンは以前のOSから無料アップデートが適用されていた時期のバージョンです。

今のところ私のクライアント各社には、現在のWindows 7パソコンはそのまま使用し続ける、新規、更新パソコンにはWindows 10へのリプレイスを勧めています。調査会社のレポートでは今年中に企業の85%がWindows 10へ移行すると発表されています、その理由はWindows 10標準搭載のセキュリティ機能の向上が上げられます。
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